青華学園編・これまでのあらすじ

心に傷を持った少女とそれを守ろうとした一人の少女の結末は最悪の展開となりその幕を閉じた。

山室イズミの死からほどなくして青華学園に新しい講師が現任・北織美香の代わりとして就任した。
名を伊達一真と呼ぶその男は高い知性と独特の審美眼よりクラス一、二を争う秀才須藤由香里に目をつける。
その一方で北織は相次ぐ仲間内の危機、衝突に焦燥を感じ始め教師としての力、自信を次第に失いはじめていく。
週末に控えた青華学園内最大の華、青華祭。
伊達はこの青華祭に目をつけていた。甘美あふれる祭典の中自身の望みに叶う力の獲得に暗躍する。
盛況の中、青華祭は幕を開けた。
夜更けの盛況あふれる聖堂の中で共に見えた見慣れた一人の少女を月島南と我孫子唯は刮目する。

能力者として目覚めた一人の少女。井上美奈。
青華祭の祭典の余興に甘んじるように役者・泰星が美奈に近づく。
だがとある思いにふさぎ込む美奈と泰星の間隙を縫って一枚の凶刃が泰星を襲う。

事の異変を察知した南と美奈の二人は聖堂を伝い隣の校舎の屋上へと足を運ばせる。
そこでは伊達に精神を支配された由香里の破壊の儀式が行われようとしていた。
能力を解き放ち、屋上の扉を放ち南達は由香里と対峙するも、由香里の一瞬の戸惑いに気をとられた隙に美奈は伊達の斬撃を受け致命傷を‥
南は怒りにうち震える中氷の術力を発動させWALD LITTERと化した伊達に致命的一撃を与えた。
自らの寄り添うもの、全てが倒れし中一人友の敵を討ち、南は冷たい悲しさに屋上で、ただ一人その心をうちひしがれていた。